タイヤバルブについて
タイヤバルブの種類
タイヤバルブは大きく分けて2種類に分けられます。ゴム製のSnap-inバルブ(スナップインバルブ)と金属製のクランプインバルブです。これらは使用用途などで使い分けられます。
スナップインバルブ
TR413など一般的な安価なバルブです。安価で取扱が簡単ですが耐圧や耐熱、耐速度に劣ります。
クランプインバルブ
金属製で剛性が高い為、耐熱や耐圧、耐速度に優れます。圧力の高いトラックバルブは金属製のクランプインバルブが多く使われます。
タイヤバルブは大きく分けて2種類に分けられます。ゴム製のSnap-inバルブ(スナップインバルブ)と金属製のクランプインバルブです。これらは使用用途などで使い分けられます。
TR413など一般的な安価なバルブです。安価で取扱が簡単ですが耐圧や耐熱、耐速度に劣ります。
金属製で剛性が高い為、耐熱や耐圧、耐速度に優れます。圧力の高いトラックバルブは金属製のクランプインバルブが多く使われます。
バルブを構成する部分を大きく分けると、バルブボディ、バルブコア、キャップで出来ています。使用用途によって正しく使い分ける事が重要です。
バルブの選定は、耐圧、耐熱、耐速度、リムの素材で選定します。
タイヤ空気圧 | |
---|---|
スナップインバルブ | ~240kPa ※1 |
クランプインバルブ | ~1000KPa |
速度 | |
---|---|
スナップインバルブ | ~210km/h |
クランプインバルブ | 300km/h ※2 |
耐熱 | |
---|---|
スナップインバルブ | -40~100度 |
クランプインバルブ | -40~120度 ※3 |
バルブコアは耐圧と耐熱で選定します。
キャップの選定は、耐圧と素材です。キャップの役割はゴミ対策と耐圧です。しかしキャップにはシール機能の有無があります。シール機能のある物がより安全です。
バルブコア、バルブボディはETRTOやJISで規格化されており正しく取り扱う必要があります。市場には様々な製品が出回っておりますが規格に準拠した製品の取扱を推奨します。例えば、市販のアルミホールなどには規格外のバルブが装着されているケースがあります。事故防止の為に規格品への交換をお勧め致します。
バルブの取扱をするにはバルブの機能を正しく理解する必要があります。
バルブのシール箇所は上記画像の1~3です。
バルブとホールとの隙間を埋める箇所です。また車両が走行時、遠心力により応力が掛かる箇所ですので定期的なメンテナンスが必要です。
非常に小さな面積でシールをしています。小さなゴミでも空気漏れを起こす可能性があります。
バルブ先端部と接着しシール性を持たせます。バルブコアに異常があった際もキャップで空気を止める事が出来ます。
1.ホールのバルブ穴を確認して下さい
バルブ穴にゴミや錆がないか確認して下さい。
左写真の様にバルブ穴が腐食している場合、空気漏れが発生する可能性が高いです。面研処理するなどして平面にして下さい。
2.バルブのホールへの装着
図はバルブ取付工具です。摘み箇所へバルブキャップを引っかけます。
とって部分を引き下げ、てこの原理でバルブを装着します。
バルブ取付後、バルブ先端を左図の様に回してシール面を安定させて下さい。
※既に使用されているバルブは絶対に回さないで下さい。
この作業をすることでシール面の面圧の偏りが無くなります。
3.点検
バルブ装着後は、バルブ根本、バルブコアの空気漏れ点検を必ず行って下さい。
1.ホールのバルブ穴を確認して下さい
バルブ穴にゴミや錆がないか確認して下さい。左写真の様にバルブ穴が腐食している場合、空気漏れが発生する可能性が高いです。面研処理するなどして平面にして下さい。
2.バルブのホールへの装着
バルブ穴とシール寸法形状が合っていることをご確認下さい。またナットの締め付けトルクはバルブメーカー指定のトルクで絞めて下さい。
3.点検
バルブ装着後は、バルブ根本、バルブコアの空気漏れ点検を必ず行って下さい。
乗用車用クランプインバルブ製品
1.一度取り外されたバルブコアは再使用しないで下さい。シール面は最初に装着された際に、最大のシール性を発揮するようになっています。取付後はシール接着面と馴染んでいますので、取り外した場合はシール面が馴染み難くなります。
2.バルブコアを締め付ける場合はトルク管理の出来る工具をお勧めします。適正締め付けトルクは29N・cmです。 シール面に正しい面圧を出しシール性を確保するには正しい締め付けが必要になります。
1.バルブキャップはシール性のある製品をお勧めします。
2.バルブ新品時と同等の製品を使用して下さい。真鍮製バルブにアルミ製キャップは使用しないで下さい。錆の原因となります。
1.バルブ根本のシールはタイヤ交換時交換して下さい。
バルブ根本には走行時の遠心力や空気の加圧・点検時に負荷がかかっています。
ゴムの特性上、使用時間が長くなると反発力が低下しますので適正なシール性を保てなくなります。
1.バルブは直射日光、雨および水、油類、有機溶剤、熱源などを避けて保管してくださ い。室温 40°C以下、湿度30%以下の環境をお奨めします。バルブのシール部分はゴムで出来ております。温度湿度により劣化する恐れがありますので適正な保存環境をお勧めします。
2.保存期間は出来るだけ短く、製造後2年以内の使用をお勧めします。※1
スナップインバルブは、ホイールへの取付時に最大の引っ張り加重が掛かります。劣化したゴムに大きな引っ張り加重がかかるとゴム組織が破断する恐れがあります。
※1ここに記した 2年という年数は、あくまで目安であって、環境条件・保管条件によって変動する場合があり、バルブの品質保証期間・期限を示すものではありません。